自宅で出産
今は病院で出産することが当たり前のようになっていますが、ここ数年、助産院や自宅で出産する人が少し増えて、これまでは全体の約1%だったのが、1.2%になったそうです。世界的にも医療に管理されたお産から、女性自らが主体となる「アクティブバース」の考え方が出てきて、助産師や助産院が見直されているようです。
山形県遊佐町に住む友人のOさんご夫婦の長女Nちゃんが、目黒の自宅で助産師さんの介助で初めてのお子さんを出産したと聞き、お祝いに行ってきました。
予定日よりも4日遅く生まれて今日で9日目。くっきりした二重まぶたのかわいい男の子です。生まれる前から若い両親が決めていた「聖(ひじり)」ちゃんと名付けられ、出過ぎるほどのおっぱいを飲み、みんなに代わり番こに抱っこされながら気持ちよさそうに眠っていました。
Nちゃんの出産を支えてくれた助産師さんは神谷整子さん。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で昨年放映された日本一忙しい助産師といわれ、これまで助産院や自宅で600人の出産に立ち会ってきた人です。
N子ちゃんの両親は、この放送を見て感動し、こんな助産師さんの手助けでお産ができたらどんなにいいだろうと話していたそうです。
その後、娘のNちゃんから神谷さんの介助で自宅でお産をすると聞いたとき、ビックリするやら嬉しいやら、Nちゃんが神谷さんとの出会いを得た幸せを感謝したそうです。
Nちゃんとお母さんは「自宅での出産は自然にまかせたとてもゆったりとしたいいものだった」といいます。
胎内から出るとすぐに母親のお腹の上に赤ちゃんを乗せ、へその緒はすぐには切らないで、母親や出産に立ち会った父親、祖母などが触って確かめてから切る。「人生でこんなに頑張ったことはなかった。お産の痛みはもう忘れた」とNちゃんは笑っていました。
出産に立ち会ったNちゃんのお母さんは産後のケアで今も付き添っていますが、Nちゃんのお父さんは今日、山形から初めて初孫との対面にやって来ました。
「何時間見ていても飽きないねえ」と聖ちゃんを抱っこして本当に嬉しそうなお父さんを見ながらNちゃんは「父へ25年ぶりの生まれて初めての親孝行です」と照れています。
出産にも立ち会った聖ちゃんのお父さんは、仕事が終わると即帰宅。授乳に不慣れなNちゃんに介添えしたり、オムツを替えたりと育児に一生懸命。今の若い男の人たちは気負わずに何でも自然流にこなしていていいなあと、私は自分自身の子育て時代を振り返りながらうらやましい気持ちで眺めていました。
Nちゃんの自宅出産、そして昨夜観た映画「終わりよければすべてよし」を通して、人がこの世に生を受け、最期を迎えるときまで、本当に人間らしく生きることを「命の輝き」という観点から捉え直していくことを改めていろいろと教えてもらったように思います。
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