前立腺がん―夫の選択は放射線治療
前立腺がんの疑いで、7月に前立腺生検を受けた夫は、生検後、敗血症の合併症で40度近い熱で数日苦しみ、10日間入院した。
当時の主治医は非常にマレな事例と言ったが、このことを書いた8月1日のブログにコメントを寄せてくださった1000vaさんも、父親が全く同じような状態になっているという。
病院が公表しないだけでこうした状況は結構頻繁に起きているのかもしれない。
インターネットで検索しても敗血症などの合併症については十分な情報が得られずとてももどかしい。
結局、夫は前立腺内の組織を10箇所から採取した生検で、1箇所からがん細胞が検出された。
その後、紹介を得て転院し、さらにCT,MRI,アイソトープなど、いくつかの検査を行った結果、骨や他臓器への転移はなく、前立腺内だけの早期のがんであることが分かった。
前立腺がん腫瘍専門医である主治医は今後の対応について
1、このまま何もしない
2、ホルモン療法
3、手術(2種類)
4、放射線治療
の4つの選択肢を夫と私に伝えた後、
「前立腺がんは進行が遅いが、ご本人の67歳という年齢を考えると、このまま何も治療をしないという選択はないだろうし、ホルモン療法はがんを完治させることが難しいので、1と2は積極的には勧められない。3か4のどちらかの選択がいいのではないかと考えます。」と,手術と放射線治療の副作用や後遺症などについての説明をした。
さらに、「私への質問には何でもお答えしますし、今はインターネットや出版物などでも情報がたくさん取れます。ご主人の人生ですから最終的にどのような治療法を選ぶかははご本人がお決めになることですが、ぜひご家族もご一緒に調べてご相談なさってください。」と締めくくった。
私たちはインターネットでたくさんの情報を得る一方で、がん専門医などが書いた出版物を読みあさった。
これまで日本ではがんの治療と言えば、手術が圧倒的に多かったが、欧米では放射線治療が標準的な治療となっているという。
現在では日本でも体内を輪切り状態に撮影できるCTなどの開発が進み、がんの範囲が特定できるようになって副作用も少なくなり、がんの放射線治療は大きく変わってきたそうだ。しかしまだまだ日本の放射線腫瘍医や医療技術者も他の先進国と比べ、非常に少ないという。
今年4月に施行されたがん対策基本法には、ようやく放射線治療などに関わる医師や医療関係者の育成を図ることが明記されたが、日本のがん対策は世界のレベルに遅れをとっているようだ。
治療法の選択は人によって症状も年齢も立場も違うし、ひとくくりにはできない。
夫は「手術を受けて後遺症で尿を垂れ流すようになるかもしれないし、おむつをしたり、抗がん剤でボロボロになってまで生きたくない。」と言い、いろいろ悩んだ末、放射線治療を受けることを選んだ。
もちろんこの治療法でも直腸からの出血や膀胱炎、頻尿など、急性、慢性の副作用の不安はある。
夫はセカンドオピニオンを求めるため、前立腺腫瘍医である主治医から放射線腫瘍医への紹介を受けた。
患者自身の意思を尊重する医師に出会えて本当に良かった。
月曜日から金曜日まで、土・日・祝日を除く7週間、35回の通院が始まった。
初日の今日、夫は午前11時過ぎから30秒の照射を2回受けたという。
終わって病院近くの筑紫樓でふかひれのランチ。
久々の筑紫樓のふかひれに満足。
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