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2006年3月13日 (月)

2006年第1回定例会:区立幼稚園の陳情に賛成討論

2006年3月13日第1回定例会
区立幼稚園の陳情に賛成討論
 
 ただいま上程されました第144号から153号、さらに154号の陳情に賛成の立場から討論をいたします。
 
 昨年10月、新しい中野をつくる10か年計画改定素案で発表された幼保一元化施設の設置と区立幼稚園の平成21年度2園廃止という内容に廃止案の白紙撤回を求める陳情が出され、区や私たち議員への働きかけが進む中、この11件の陳情も出されました。
 
 本陳情については、区立やよい幼稚園、区立みずのとう幼稚園の今後について、陳情者との長時間にわたる意見交換や懇談を重ね、電話やメールでの議論も続けてきました。陳情者との意見交換では、当初は行き違い平行線をたどるばかりでしたが、懇談を重ねる中で、陳情者の皆さんにもさまざまな変化がありました。
 
 11件の陳情は、144号から153号の10件と154号は少し異なる内容であり、144号からの10件については、そのほとんどが区立幼稚園の廃止について地域・保護者の合意なくして進めないでほしいという内容で、合意のレベルはまたそれぞれです。
 
 154号陳情は、幼保一元化施設の概要が明らかになるまで、やよい幼稚園の園児募集を停止しないでくださいというものです。幼保一元化施設が今後区内に必要であることは十分にわかる。しかし、その施設の内容や保育・教育内容が何も示されずに廃園ありきは納得がいかない。一元化施設の設置と幼稚園廃止を同時に行うべきだという主旨で、10か年計画を進める立場の私も理解できるものです。
 
 文教委員会での時間をかけた陳情審査の中での質疑を踏まえ、最終的には計画の案が取れた段階で、やよい・みずのとうの区立幼稚園2園の廃止は幼児総合施設への移行・転換と変更になりました。
 19年度の園児募集を停止するか、継続するかは今後の検討ということでまだ結論が出されていませんが、9月の応募に備えて、4月ごろから幾つもの幼稚園の見学を始める保護者の立場を考えて、早急に結論を出すことが求められています。
 
 「新しい中野をつくる10か年計画」では、質の高い幼児教育・保育の実現に向け、ステップによって取り組みを示しています。私は(仮称)子育て・幼児教育センターの開設、また幼児総合施設への転換などの施策展開を進めることに反対の立場ではありません。
 しかし、計画に書かれている公立と私立、幼稚園・保育所の区別なく、すべての子どもが幼児期に適切な教育・保育を受けていますという10年後の目標とする姿を実現するためには、区として幼児教育のあり方、方向性を明確に示し、幼児教育をどのように進めていくのか、具体的なプログラムをつくる必要があると考えます。
 
 23区の中でも、先行して取り組みを進めている足立区、品川区以外にも、世田谷区、中央区、大田区、千代田区など、幾つもの区が国の動向を見据えつつ、区の今後の幼児教育のあり方を示し、具体的プログラムの検討をしています。
 
 当初は大声で反対をしていたある保護者の方が、意見交換会や議員との懇談、また私立幼稚園、認可・無認可保育所などに子どもを通わせている知人や未就園児を持つ知人との話し合い、中野区、他区の幼児教育の実践などから学びながら、現在は廃園だ存続だという域を超え、「たとえ区立幼稚園が存続になったとしても、それだけでいいのだろうか。今後の中野区の幼児教育を考えたい」と言いはじめています。

 委員会での陳情が採択された後、その保護者の方々と一緒に他区の施設の見学をしました。そこでボランティアとして活動する他区の元区立幼稚園の卒園生の保護者と連絡先を教え合い、中野区での今後に生かそうとしていました。

 区の施策が新たな時代に対応したものへと展開する際のさまざまな曲折を経ての区民の姿に感慨を覚えます。

 まさに新しい区民の力だと思います。
 
 今後の取り組みに当たって、区は保護者を初めとする区民の意見を聞く場を設けるとしています。十分な説明責任と誠実な対応によって、陳情者の望む合意に向けた区の努力を要望し、賛成の討論といたします。

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